短期滞在ビザの招へい人・身元保証人における年齢制限について

短期滞在ビザの招へい人・身元保証人における年齢制限について

海外で暮らす友人や彼氏・彼女、取引先を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。

そして、短期滞在ビザ(観光ビザ)を申請するにあたっては、

  1. 招へい人
  2. 身元保証人

というふたつの役割を日本側で担う必要があります。

このページでは、これら招へい人と身元保証人の年齢制限について詳しく解説しています。なお、招へい人と身元保証人の概要を知りたい方や、そもそも招へい人と身元保証人って何?という方は下記の記事を参照してください。

短期滞在ビザの「招へい人・身元保証人」が気をつけたい3つのルール

2017.02.11

今回の記事は、学生さんや学校を卒業してすぐの20歳前後の方にとっては非常に有意義な内容になっているので、是非目を通してみてください。

1.招へい人(招待する人)の年齢制限は?

原則制限はありません

学生の方からたまに私でも招へい人になれますか?という相談を受けることがありますが、全く問題ありません。

留学先で知り合った恋人や、ホームステイ先で仲良くなった友人を日本に招待したいという案件はこれまでにたくさんお受けしていますし、みなさんきっちりビザを取得されて来日しています。勿論、それはふたりの関係性を証明する補足資料を提出し、また今回招待するにあたっての経緯や理由をきちんと申請書類でアピールできていることが大前提となります。

招待したいという気持ちに年齢は関係ありません。ましてや、あなたが今回招待する彼氏や彼女が一生のパートナーになる可能性もあるわけですから、できる限りたくさん来日して交流を深めてもらいたいというのが弊所の願いでもあります。

ただ、招へい人だけでは海外の方を日本へ呼ぶことはできません。もうひとり、重要な役割を担っていただく方が必要になります。それが身元保証人です。

2.身元保証人の年齢制限は?

制限はないけれども……

身元保証人も、同様にこれといった年齢制限はありません。しかし、身元保証人には招へい人と違い、

  1. 滞在費
  2. 帰国旅費
  3. 法令の遵守

これら3点を保証しなければなりません。具体的には、

  1. 事情があってお金が無くなり、滞在先のホテル代が払えなくなった(滞在費)
  2. 帰りの飛行機のチケットを紛失したため、帰国できなくなった(帰国旅費)
  3. 悪意の有無にかかわらず、日本の法律を犯そうとしている(法令の遵守)

上記のようなトラブルが発生した際、きちんと身元保証人が面倒をみなければならないということです。ちなみに、上記事項は身元保証書という申請書類に記載されています。

短期滞在ビザ申請に必要な書類「身元保証書」

2017.03.12

そのため、身元保証人になるためにはこれらの不都合に対してしっかり対処できることが最低限の条件になります。そうなると、年齢の制限はないと言いつつもある程度の収入や預貯金が要求されるため、必然的に会社員などの定職に就いている方が身元保証人に相応しいという結論に至ります。

以上の理由から、学生さんなどの自分で生計を立てることが困難な人が招へい人になる場合は、親や兄弟、親族などの定職を持った方に身元保証人となってもらうようお願いすることが短期ビザ取得への近道になります。

収入状況について
必ずしも会社員や公務員が身元保証人ならないといけないわけではありません。案件によっては派遣社員の方やフリーターの方でも充分許可は狙えますので、あくまでも一例としてお考えください。

たくさん稼いでいる学生だとどうなるの?

ここまで読んでいて、

招へい人
自分は大学生だけれどもしっかりバイトもしているし、貯金もそれなりにあるから身元保証人になれると思うけど……

と考えている方もいるかと思います。

結論から申し上げると、申請自体は可能です。ただ許可が下りるかどうかはまた別の話になります。

やはり、学生という身分上、本業ではなく副次的に勤務しているという判断になるため、継続してお金を稼いでいるとは認められません。極端な話、海外の方がビザを取得した直後に退職し、手元のお金がなくなってしまうことも予想されます。

また、預貯金がそれなりにあるという場合でも、学生さんはそもそも仕事をしないという前提があるので、

大使館・領事館
この口座のお金は本当にあなたのお金ですか?

という角度で大使館側は審査を行ってきます。要するに、ビザを取得するためにわざわざ誰かから一時的にお金を借りてきたのではないか?と勘繰られてしまうということです。

以上の理由から、たとえたくさん稼いでいる学生さんであっても、別途身元保証人を立てた方がいいというのが弊所での見解です。

番外編|申請人(来日する人)の年齢制限について

申請人にも制限はありません

日本へ滞在する意思があれば、何歳でも申請人になることができます。例えば、日本で暮らす日本人(永住者)の配偶者が現地の連れ子さんを招待することも可能です。

ただ、申請人があまりにも幼い場合は飛行機内でのトラブルに注意してください。仮に0歳児でもビザが発給されれば日本に来ることができますが、フライト中の気圧の変化による身体への負担は想像以上に大きいと言われています。

また、未成年者がひとりで来日する際も、航空会社から搭乗を拒否される場合がありますので、事前にきちんと確認を取るようにしてください。

申請人の年齢とビザ発給の審査基準

最後に、申請人の年齢が低くなればなるほど、自分で物事を判断できる能力も低下するため、トラブルなどに巻き込まれる可能性がより高くなります。上記の理由から、招へい人や身元保証人にも高い審査基準を設けることが予想され、通常に比べて難易度の高い申請になることを頭の隅に置いておいてください。

まとめ

  • 招へい人には年齢制限がない
  • 身元保証人も年齢制限はないが、保証人という性質上ある程度は制限される
  • 申請人にも制限はないが、年齢によって申請の難易度が変わる
これまでに解説した以外にも、申請人と招へい人(身元保証人)の年齢差によって申請の難易度は変わってくるなどがありますが、まずは今回紹介した分を把握しておけば自身で申請する際にも困らないかと思います。

ただ、繰り返しになりますが審査にあたって年齢はそこまで重要ではありません。大使館側が知りたいと思う情報をきちんと書面でアピールし、その都度補足資料などを添付して証明力を高めていくことが許可をもらうための最優先事項になるので、その点を意識しながら申請書類を作成するようにしてください。