短期滞在ビザ申請に必要な知人関係を証明する資料の注意点4つ

短期滞在ビザ申請に必要な知人関係を証明する資料の注意点4つ

海外で暮らす友人や彼氏・彼女を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。このビザは俗に観光ビザ短期ビザとも呼ばれます。

そして、現地の日本国大使館・総領事館が指定する必要書類の中には知人関係を証明する資料と呼ばれるものがあります。

この資料に関しては特定の書式や書類(○○証明書といったようなもの)がなく、自分で準備・作成しなければならない書類となります。そのため、招へい人(招待する人)が短期ビザ申請のルールを理解しているのとしていないのでは完成した書類にかなりの差が生じてしまいます。

そこで、当記事ではそんな知人関係を証明する資料の取り扱い・ルールについて詳しく解説・説明していきます。

いとこを招待する場合は要注意
短期ビザ申請において、親族訪問と定義されているのは3親等以内の親族です。いとこは4親等のため知人訪問に該当します。そのため、いとこの申請にあたっては当ページや下記の関連記事を参考にしてください。

短期滞在ビザの「親族訪問」と「知人訪問」の違いがわかる2つの要点

2017.05.03

知人関係を証する書類とは

定型書類では表現できない関係性をカバーするもの

知人関係証明資料を簡単に説明すると、文章だけではアピールできない関係性を証明するために準備するものといえます。大使館・総領事館の審査官も人間なので、

大使館・領事館
この書類に書いてあるエピソードは本当なのか?

と申請内容によっては勘ぐってしまうこともあるでしょう。

そういった状況を見越し、あらかじめエピソードに関連する資料を添付することで、申請書類自体の証明力をより高めることができます。

ちなみに、知人関係を証する書類は必ずしも申請にあたって用意しなければならないものではありません。そのため、一切提出せずに審査を進めることも可能ですが、私たちの経験上、準備できるのならば絶対に資料として提出することをオススメします。

それでは、次の章から実際の申請において使用できる資料の種類について、特にメジャーな3つを紹介していきます。

どのようなものが証明資料になるのか

写真

申請人(来日する人)と招へい人(招待する人)が一緒に写った写真は、申請内容を立証していくにあたって大変有効なものとなります。個々人の状況にもよりますが、あれば必ず提出しましょう。また撮影場所や撮影時期に関しても特に制限はありません。大勢で写っているものでも、ふたりだけで写っているものでも構いません。

メッセージアプリの履歴

最近はFacebook(フェイスブック)などのSNSや、Skype(スカイプ)などのチャットサービスで外国人と知り合う機会も増えています。また、実際に出張先や飲食店、観光地で知り合ったあとも普段の連絡はLINE(ライン)やWechat(微信ウィーチャット)、Facebook Messenger(メッセンジャー)で取り合っている人も多いかと思います。

そういった場合はメッセージアプリの履歴画面をスクリーンショットエクスポート機能などで保存しプリントアウトしましょう。ただやみくもに印刷して提出するのは禁物です。依頼者様には個別に案内していますが、おふたりの交際歴や友人歴、渡航頻度などを加味して、少なすぎず多すぎずの分量で準備しましょう。何十枚と印刷、提出しても審査官の心証を害するだけなんてことも十分あり得ます。

一般的には、プリントアウトしたページ数が10〜15枚を超えないよう意識すれば問題ないでしょう。ただこれに関しては個々の状況にかなり左右されるので、数枚で十分な事例もあれば、20枚以上の提出をこちらからお願いするケースもあります。

チャットアプリについて
これまでに紹介した以外にも、WhatsAppViberQQTelegramカカオトークなど、多種多様なアプリケーションがございます。

メールのやり取り・国際通話の履歴など

メールでの会話がメインの場合は、送信ボックス・受信ボックスからやり取りを選択しプリントアウトします。自分から相手へのメール履歴のみ、相手から自分へのメール履歴のみは避け、なるべく会話を交わしていることがアピールできるような内容で資料を作成しましょう。

また国際電話で頻繁に連絡を取り合っている場合は、その内容を立証していけば審査で有利になります。通信事業者から発行される明細書請求書を準備し、申請書類と併せて提出しましょう。

知人関係証明資料提出時の注意点

繰り返しになりますが、知人関係を証する書類には定型の書式がありません。何に気をつければよいのか、どういったものをリストアップすればよいのかを個別に紹介していきます。

写真を提出する際の注意点

記憶があやふやなまま補足情報を記載しない

いつ・どこで・誰と撮った写真なのかがはっきりと分からない/覚えていないのであれば、無理に補足事項を列挙する必要はありません

他の書類に8月撮影と記載のある一方で、別の書類に7月撮影とあれば、どちらが本当の情報か分からなくなってしまいます。審査でもマイナスに響くので、正確な情報のみ記載していくよう心掛けてください。

メッセージ履歴を提出する際の注意点

一般常識、社会通念上よろしくない会話は省く

当たり前ですが、犯罪行為を匂わせるものや、過激な内容の会話はNGです。(仮にそういったやり取りをしている人はビザの申請自体をお止めください)

写真も食べ物や風景などは問題ありませんが、過度に刺激的なものは避けてください。あくまでも日常会話、その延長線上にあるものをリストアップします。メールのやり取りについても同じ部分に注意しましょう。

今回の招へい目的と会話の内容を一致させる

ビジネス、商用目的の訪問なのに、

申請人
日本に着いたら何をしようか?
招へい人
オススメの店があるから食べ歩きしよう!
申請人
久しぶりの訪問だから楽しみだな!お寿司が食べたい!

こんなグルメのやり取りばかりを提出すると審査官も怪しみますよね。

大使館・領事館
あなたたち本当は何がしたいの?

完璧に申請目的、理由と合わせる必要はありませんが、行動予定から大きく脱線したメッセージ履歴の提出は避けるようにしましょう。あらぬ疑いをかけられるかもしれません。

これまでに挙げたものがすべてではありませんが、最低限これらだけ意識していれば窓口で受付を拒否されることはないかと思われます。

写真がない場合でも招へいできる?

SNSやネットで知り合った場合

Facebook(フェイスブック)や婚活アプリなど、ネット上で知り合ったケースでは、招へい人(招待する人)が現地に渡航しない限り、当たり前ですが写真を準備することができません。

このケースはもう仕方がないので、多少のハンデを背負っていると意識した上できちんと申請書類を整えていくしかありません。必然的に準備する書類の量や文字数も増えることになります。

ただ招待自体は不可能ではないのでご安心ください。一度も対面したことがない人でも、交際歴やメッセージのやり取り、その他依頼者様ならではの疎明資料で関係を立証し許可をいただけた事例も多数ございます。

写真やメッセージ履歴がなくても呼び寄せが可能であることは是非知っておいてください。

まとめ

  • 特定の書式や書き方はありません
  • 写真やチャットアプリの履歴はなるべく提出
  • 内容によっては提出しない方がいいものもある
最近は不法入国を助長するブローカーが増加していることもあり、招へい人が見ず知らずの(もしくはそのように判断される)申請人を来日させるのは年々難しくなっています。

また実際の申請にあたって、くれぐれも資料の添付し過ぎには気をつけてください。

大は小を兼ねるといいますが、審査を必要以上に長引かせる原因となったり、無駄な情報を与えることで審査がストップしたり、追加資料を求められることに繋がります。