短期滞在ビザ申請で不許可になってしまう「嘘」ベスト7

短期滞在ビザ申請で不許可になってしまう嘘

海外で暮らす友人や恋人、取引先を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を申請する必要があります。

現地の日本大使館・総領事館へ申請書類を提出することになるのですが、その際嘘を書いて申請される方が少なからずいます(虚偽申請)。勿論、嘘がバレると必ず不許可になりますし、それ以降の申請においてもかなり不利になります。

このページでは、

  • 嘘を書いてはいけない2つの理由
  • みなさんが書類に書く嘘ベスト7

について紹介しています。

嘘がバレて損をしてしまうのはあなた自身です。隠しておきたいような事実でも、文面から誠実さや反省の色が見えさえすれば、よっぽどのことがない限り許可の見込みはあります。

招へい人
とにかく許可が欲しいからウソを書いてしまおうか……

などと考える前に、この記事を見て気持ちを改めてみてください。

嘘を書いてはいけない2つの理由

1.2回目以降の申請で辻褄が合わなくなる

その場しのぎで適当にごまかしたところで、人間はすぐに忘れてしまいます。また、短期滞在ビザの申請にあたっては電話や面談でのインタビューが行われる場合もあるので、その際に招へい人(招待する人)が作成した書類と来日する人の発言に矛盾があればその時点でアウトです。

また、仮にインタビューもなく無事にビザを取得できたとしても、2回目以降の申請で記憶違いから細かい矛盾点が露呈します。出会った年月日や一緒に過ごした時期にズレが生じると、どちらかが嘘の情報でもう一方が正しい情報という判断が下されることになり、その状況で審査が進むため大きく結果に影響が出てきます。

その上、

  • 1回目:お店で知り合った(嘘)
  • 2回目:SNSで知り合った(事実)

などのように、知り合ったシチュエーションに相違があれば、単なる書き間違いの枠を超えていることが明らかなため、これで許可をもらうのはかなり難しいでしょう。

もうお分かりかと思いますが、短期滞在ビザの申請にあたっては、一度嘘をつくとその先もずっと嘘をつき通さなければならないという状況に陥ります。

仮に、あなたが2回目以降の申請で考えを改め、

招へい人
この先も永くお付き合いを続けていきたいし、そろそろ本当のことを伝えるべきだろう

と大使館・総領事館へ事実を記載した申請書類を提出した時点で、その申請は不許可になる可能性が非常に高くなります。なぜなら、その際の申請が嘘だと判断されるからです。

また、前回までの申請内容が嘘で、今回提出した書類が真実である旨を審査官へ伝えたとしても、

大使館・領事館
正直に伝えてくれたのはいいですが、これまで私たちを騙してビザを発給させていた事実に変わりはありません

といって不許可にされてしまうのが関の山でしょう。

不許可理由について
日本大使館・総領事館は不許可の理由を申請人や招へい人に開示しません。審査基準をかいくぐって悪用されるのを防ぐためです。そのため、当サイトで紹介している不許可の理由に関しては、弊所の実績や経験に基づいたものとなっております。

2.なんだかんだバレる

招へい人
海外での審査だし、ちょっとくらい嘘を書いてもバレないだろう

上記のように考えている方も多いと思いますが、日本大使館・総領事館はともに外務省の管轄下にあります。

そのため、審査の段階で確認したい項目があれば、東京都にある外務省へ情報の照会を行うことになっています。むしろ、通常の審査期間(約1週間)を超えてもなお結果が下りてこない場合は、情報照会がかかっていると考えてもよいでしょう。

なお、外務省の外国人課も、

日本大使館/総領事館から外務省(東京)に照会して審査する場合もあります。その場合、審査結果が出るまでに時間を要する場合があります。【外務省ホームページより】

このようにはっきりと公表しています。

みなさんが書類に書く嘘ベスト7

これまで嘘を記載するべきでない理由を説明しましたが、弊所も業務上様々な依頼者様からの話をお伺いしてきました。

その中で、こういうところで嘘を書こうとしていたんだなというのが見えてきたので、ここからはランキング形式で「よくある嘘」を発表していきます。みなさんも是非予想しながら読み進めてください。

第7位.「不許可になったことがない」というウソ

当サイトでも解説していますが、短期滞在ビザは一度不許可になってしまうと半年間は再申請することができません

短期滞在ビザ(観光ビザ)の基礎知識と6つの不許可理由

2016.10.20

そのため、前回の不許可をなかったこととして、今回が初めての申請であるかのように書類の内容を書き替えてしまう方がいます。

かえって大使館・総領事館の不信感を煽るだけなので、これは避けましょう。また、以前のデータが大使館や外務省に残っているため、ほぼ100%バレます。

第6位.「年収や預貯金額」を高く見積もる

申請にあたって、本人の収入状況を証明する書類として市役所や区役所にて発行される課税証明書などを添付することになりますが、言い換えるとそれに記載のない箇所についてはいくらでも嘘をつけるということになります。

そのため、収入はこれくらいだが預貯金はこんなにありますというかたちで自身の収入状況をよく見せようとする方がいます。しかし、

大使館・領事館
審査で追加書類が必要になりました。預金残高を証明する書類を提出してください

と言われてしまうと一発でアウトです。また、自営業や個人事業主(フリーランス)の方で所得を多く見せようとする方もいますが、同様の理由から避けるべきでしょう。

提出書類について
申請に必要な書類は個々人によって変わるため、課税証明書や残高証明書をあえて取得しない場合もあります。

第5位.それらしい理由をつける(病気など)

6位と若干かぶりますが、こちらは単なる観光や遊びではなく、こんな理由があるから日本へ招待していますと申請するケースです。

招へい人
この人は持病があるので、日本でしっかり検査や治療を行いたいんです
大使館・領事館
でしたらそれを証明できる診断書(Medical certificate)を提出してください

このような案内をされる可能性もゼロではありません。

第4位.「来日経験」をごまかす

短期滞在ビザは、お仕事(就労活動)ができないビザです。そのため、あまりに狭い間隔で頻繁に日本を訪れていると、

大使館・領事館
この人は日本へ仕事をするために来ているのではないか?

とあらぬ疑いをかけられてしまいます。そのため、申請人(来日する人)の過去の来日歴をごまかして記載してしまう方がいますが、これもほぼ100%バレます。

書類を提出する際、申請人はパスポートの原本を申請先の日本大使館・総領事館へ一緒に提出します。パスポートには出入国のスタンプが押されているので、審査官は一目で嘘をついているかが確認できます。勿論、パスポートを更新したとしても過去の出入国歴は簡単に調べることができます。

同様に、何の目的・在留資格で滞在していたのか(「興行」や「技能実習」など)も簡単に確認できるため、仕事や研修で滞在していたのであれば、そのこともきちんと申請書類に記載しておきましょう。

商用・ビジネス目的で短期滞在ビザを申請する際の3つの条件

2017.03.06

第3位.「出会った回数」を水増しする

一緒に食事や観光へ出かけた回数が多ければ多いほど審査上は有利になります。かといって、ふたりが会った日や回数を水増しするのはかなり危険です。というのも、

招へい人
私はこの人と×月×日から○月○日まで会っていました
大使館・領事館
でしたら×月×日から○月○日までのチャット(LINE/WeChat/Viber/FBなど)の履歴を見せてください

このように大使館・総領事館がピンポイントに日付を指定してくる可能性も少なからずあります。

その際、

招へい人
×月×日と○月○日は何してるの?遊びに行こうよ
申請人
ごめんその日は仕事で忙しいんだ~

といった履歴が上がってくれば弁解の余地はありません。

第2位.「知り合ったシチュエーション」のウソ

審査官も人間なので、SNS(FacebookやFilipinoCupidなど)で知り合った人より、実際に対面して知り合ったケースの方が心証は良くなります。

依頼者様もこれを非常に心配されていて、インターネットで知り合ったのですが大丈夫ですか?とよく相談をお受けします。これに関しては、全く問題ありませんというのが弊所の回答です。

まだ連絡を取り始めて数週間という期間であれば考えものですが、今どきネットで知り合うなんて当たり前のことですし、SNSがあったからこそ仲良くなれたというきっかけはあってしかるべきです。

ただ、対面や紹介に比べて、ネットで知り合った案件についてはより厳しく審査される傾向にあるので、大使館側の懸念を払拭するような文書の作成証明資料の提出は必須となります。

第1位.「初めて知り合った年月日」をずらす

付き合いが長ければ長いほど、ふたりの関係の信憑性が高くなるため、審査では大変プラスに働きます。どれだけ密に連絡を取り合っていても、またどれほど相手の親族と食事をともにしていたとしても、付き合いの長さに勝る事実はありません。

そのため、出会った日付を後ろにずらすことはみなさんも一度は考えたかと思いますが、同じことを考えている人がもうひとりいることに注意してください。大使館や総領事館の審査官です。

彼らは1年間にものすごい数の査証(ビザ)申請を審査・精査しており、その中でこれまでに挙げた1~7位の嘘は嫌というほど目にしているでしょう。弊所も依頼者様からいただいたヒアリングシートをチェックするにあたって、まず最初に知り合った日を確認してから作成の方向性を検討しています。

つまり、審査官は交際期間の嘘を何度も経験しているため、真っ先に事実確認を取ってくることが予想されます。それくらい注意深く審査されるであろう事柄に自ら嘘をまくことは、はっきりいって自殺行為に等しいです。

交際期間が短いからといって虚偽の申請をする必要はありません。これまでに築き上げてきたふたりの信頼やふたりの今後の展望をきちんと審査官へ伝えることができれば、許可が下りる見込みは充分にあります。

まとめ

  • 一度虚偽の申請を行うと次回以降の申請がかなり不利になる
  • 大使館・総領事館はあの手この手で嘘をあばいてくる

実際に、「以前嘘の内容で申請してしまった」という相談をいただくことがあります。勿論、弊所は今後のふたりを考えて、真実をきちんと伝える方向で依頼をお受けしますが、中にはリカバーできる範囲を超えた案件もあり、その際は依頼自体をお断りしています。

今現在の状況の中で、どういった角度で申請すれば一番許可が下りやすいか、またこのケースではどのような申請方法が考えられるのかを一緒になって提案するのが弊所の業務です。

この条件で許可が下りる見込みはあるのかな?

と少しでも疑問に感じているのであれば、お気軽に弊所までご連絡ください。