国籍と住所地が異なる人を短期滞在ビザで招待する際の注意点3つ

国籍と住所地が異なる人を短期滞在ビザで招待する際の注意点3つ

海外で暮らす友人や彼氏・彼女、取引先を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。このビザは俗に観光ビザ短期ビザとも呼ばれます。

そして、日本へ招待したい外国人が国籍国と異なる地域で過ごしている場合、申請先となる日本大使館・総領事館の判断が少しややこしくなってしまいます。

例えばタイ国籍の方がベトナムに住んでいる場合、書類はタイの大使館に申請するのか、それともベトナムにある大使館に提出するのかといった具合です。

原則、各国にある日本大使館・総領事館はその国に住所地を持つ人の申請しか受け付けないことになっています。

ここでポイントになるのは、申請人(来日する人)がその国に住所地を持っていると現地の大使館・総領事館が判断するかどうかです。つまり住所地を持っていると認められなかった場合、国籍国に戻って書類を提出することになるので、かなり面倒な手続きになってしまいます。

そこで当記事では、

  1. ずっとその国で生活している人を招待する
  2. お互いが留学生として出会った
  3. 観光などで他国を訪れたあとに入国したい
上記3つのケースに分けて注意点などを解説・説明していきます。

なお、当記事はあくまでも弊所の判断や経験に基づく内容となりますので、事前に申請先となる日本大使館・総領事館へ一度確認を取ってもらうことを強くおすすめします。

1.申請人がずっとその国で生活している

居住証明書などが必要になるでしょう

申請人(来日する人)が長期間その国で生活している場合は特に問題なく申請を受け付けてくれるでしょう。勿論、違法滞在者としてでなく、正規に滞在している人に限られます。

また、日本から招へい人(招待する人)や身元保証人を立てて申請する際、申請人の収入や仕事の有無は問われません。つまり申請人がその国・地域で仕事をしている必要は必ずしもないということです。

弊所でもよく、

招へい人
招待したい人がその国で無職なんですが大丈夫ですか?

という質問をお受けしますが、問題なく日本に招待することが可能です。

ただ実際の申請にあたっては、その人が不法滞在者でないことを立証しなければならないので、通常の必要書類に加えて申請人がその国に居住していることを証明するもの(居住証明書外国人登録証など)が必要となります。書類提出時に忘れないよう注意してもらってください。

2.お互いが留学生として第三国で出会った

事前確認をおすすめします

あなた(日本国籍)がオーストラリアに留学した際、クラスメイトで仲良くなったパキスタン人を日本に招待してあげるケースなどが該当します。

この場合も、留学生としてその国に滞在していることを証明するもの(居住証明書外国人登録証など)を準備すれば現地の日本大使館・総領事館で申請を受理してもらえるでしょう。

ただ留学といっても様々な種類があるので、ひとえにその国に住所地があるとは言えません。実際に日本でも、在留期間が3ヵ月以下の人には住民票が発行されません。

また、短期滞在ビザを取得すれば日本へ入国するぶんには何ら問題ありませんが、日本から出国して再度その国に戻る場合、今度はその国のビザが再入国を認める内容であることも条件になってきます。仮に1回限り有効のビザで第三国へ留学しているケースだと、日本から出国してもその国(第三国)に戻れなくなってしまいます

  • 現地の大使館は書類を受理してくれるのか
  • 申請人のビザは再入国が認められているのか
最低でもこのふたつを確認してから申請に臨むようにしてください。

3.他国を訪問したあとに入国したい

原則認められません

あなたがベトナム国籍の方を日本に招待する計画を立てているときに、

招へい人
入国予定日は×月×日でいいかな?
申請人
できればシンガポールを観光した後に日本へ行きたいんだけど……
招へい人
全然構わないよ!ちなみに短期ビザの申請はどこでするつもり?
申請人
シンガポールでビザを申請してそのまま日本に来るつもりだよ!

このような答えが返ってきた場合、あなたは申請人を止めなければなりません。上記のケースだと、現地(シンガポール)の日本大使館はまず書類を受け付けてくれません

大使館・領事館
あなたの場合はベトナムに帰ってから申請し直してください

と案内されてしまうでしょう。観光目的で一時的に滞在しているに過ぎないので、その国に生活の拠点があるとは認められないというのがその理由です。

そのため、今回のケースであれば事前にベトナムで日本のビザを申請・取得してからシンガポールを観光するべきでしょう。

ちなみに、短期ビザが発給されたからといってすぐに日本へ入国する必要はありません。ビザ自体の期限内(90日間)であれば他の国を巡ってから入国しても構いません。

「許可されたビザの日数」と「ビザ自体の期限」は異なります。仮に15日間の許可が下りたとしても、ビザそのものの有効期限は90日間です。ビザの期限内に入国した日から15日間のカウントが始まるとお考えください。

短期滞在ビザの取得から入国までの一般的な流れと手続きのすべて

2017.05.16

まとめ

  • 申請前の事前確認は必須
  • その国での仕事の有無は問われない
  • 観光するなら現地でビザを取得してから
国籍が異なる人のビザ申請を受け付けるかどうかは現地の日本大使館・総領事館が最終的に判断するので、当記事の内容はあくまでも参考程度にとどめてください。弊所にご依頼いただくお客様にも、現地大使館からのOKが出次第手続きを進めると案内しています。

また、人道上の理由やその他緊急にビザを取得しなければならない事情がある場合、特別に対応してくれるケースもあるので、その際も事前に確認してみることをおすすめします。