短期滞在ビザ申請における住民票の注意点4つ

短期滞在ビザ申請における住民票の注意点4つ

海外で暮らす友人や彼氏・彼女、親族を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。このビザは俗に観光ビザ短期ビザとも呼ばれます。

そして短期ビザの申請には、必ず住民票が必要になります。ただ住民票といっても様々な種類があり、大使館や総領事館が指定する書式を用意しなければ、窓口で受付を拒否されてしまいます

そこで当記事では、そんな短期ビザにおける住民票の取り扱いについて詳しく解説・説明していきます。

住民票を取得する前に知っておきたい3つのポイント

世帯全員分の表記があるかどうか

短期滞在ビザ申請における住民票の注意点4つ

こちらが住民票の見本になります。何度か目にしたことはあると思いますが、住民票はあなたのお住まいの市役所・区役所で取得することができます。

そして、まずチェックするべき事項は、取得した住民票に世帯全員分の記載がされているかどうかです。世帯全員分の表記がない住民票は短期ビザの申請に使用することはできません。

短期滞在ビザ申請における住民票の注意点4つ

赤枠で囲った部分をご覧ください。このように、世帯全員(家族全員)分の住民票を取得すればその旨が下記に記載されます。自分で取得した住民票がどっちなのか分からない場合は、一番下を見ればすぐに判断できます。

また市町村にもよりますが、世帯全員分でない住民票を取得した場合は、「この写しは、住民票の原本と相違ないことを証明します。」と記載される場合が多いので注意してください。

ちなみに、世帯全員(家族全員)の記載があるものを住民票謄本、世帯の一部(あなた)だけの記載のものは住民票抄本とも呼ばれます。

ここまで読み進める中で、

ひとり暮らしの場合は世帯が自分しかいないから、別に世帯全員分である必要がないのでは?

と感じた方もいるかもしれませんが、答えはNOです。たとえひとり暮らしであっても必ず世帯全員分を用意しましょう。

省略されている箇所はないか

あまりまじまじと見つめる機会のない住民票ですが、実はあらゆる箇所が省略されています。提出先となる機関に対してみだりに個人情報を公開しないよう、市役所・区役所が気を遣ってくれているのです。

しかし短期ビザの申請において、この気遣いはネックとなってしまいます。なぜなら、大使館・総領事館は一切の省略がない住民票を審査の過程で求めているからです。

通常、住民票は本籍・筆頭者・続柄などが省略の対象になりますが、今回あなたは短期ビザの申請で使用するため、窓口で、

一切の省略がない住民票をください

と伝えておきましょう。

省略に関する例外について
省略事項に関しては例外があり、住民票コードマイナンバー(個人番号)は省略されていても構いません。

現住所にきちんと住民票が移されているか

実家で暮らしている人や、何年間も引越ししていない人であれば問題ありませんが、仕事などの関係で頻繁に住居を移している方は要注意です

そもそも短期ビザ申請における住民票は、私は現在ここに住んでいますよという証明として提出するため、住民票に記載されている住所地と実際に住んでいる住所地が異なれば申請上問題が生じます。意地悪な言い方になるかもしれませんが、虚偽の申請を行っていると判断されても仕方がないということです。

大使館・領事館
申請人の滞在先と住民票の住所が異なるのは何故ですか?

なお、弊所ではこのようなケースの場合、ヒアリングを通した別途補足説明書の作成や追加資料の取得をご案内しています。ご自身で申請される場合は面倒かもしれませんが、きちんと現住所に住民票を合わせてから申請に臨むことをオススメします。

住民票が発行できない場合の対処法

日本で暮らす親族に協力してもらいましょう

冒頭にも記載した通り、短期ビザの申請にあたって住民票は必須書類です。そして、住民票は日本に住所があれば誰でも発行されます。

しかし、言い換えると日本国内に住所がなければ住民票は発行されないということです。つまり、海外赴任中の方や駐在員、留学生は日本に住所がないため役所で住民票の発行を受けることができず、短期ビザの招へい人及び身元保証人の要件を満たしません。

そのため、海外赴任中の方や留学生が現地で出会った人と一緒に帰国することは、短期ビザの性質上不可能であるというのが一般的な解釈になりますが、実はこれにはひとつ方法があります。

それは、日本で暮らすあなたの親族(親・兄弟姉妹など)に協力を依頼し、親族が招へい人・身元保証人となって現地の方を招待する方法です。今回の記事のテーマからは脱線してしまうためここでは詳しい記載を割愛しますが、気になる方は是非下記の記事をご覧になってください。

駐在・留学中の人が外国人と一緒に帰国する際の短期滞在ビザ申請方法

2017.06.14

なお、このケースでは海外側から日本側の親族へ住民票の発行をお願いし、書類が完成次第日本から住民票を含めた申請書類一式を送付してもらう手筈となります。

こういった事例の書類準備にはかなりの手間と時間を要するので、ご自身での作成はオススメできませんが、方法のひとつとして知っておいて損はないでしょう。

まとめ

  • 世帯全員分の記載は必須
  • 省略のないものを準備しましょう
  • 直近で引越ししている人は要注意
たかが住民票、されど住民票です。招へい経緯や滞在予定が万全であっても、こういった細かな要件を見落としてしまうと窓口ではじかれることとなり、非常に面倒な作業となってしまいます。

また、招へい人だけでなく身元保証人にも住民票の提出は求められます。同居人や同居親族に身元保証人をお願いする場合は世帯分離にも意識するようにしてください。