短期滞在ビザ申請における戸籍謄本の注意点3つ

短期滞在ビザ申請における戸籍謄本の注意点3つ

海外で暮らす友人や彼氏・彼女、親族を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。このビザは俗に観光ビザ短期ビザとも呼ばれます。

そして住民票や収入証明資料は、原則どんなかたちの申請であれ必須となりますが、この戸籍謄本に関しては個別のケースによって必要か不要かが分かれます

戸籍謄本が不要な案件で提出してしまうと、余計な資料を添付していると判断され審査の遅延につながったり、逆に必要なときに提出しなければそれだけで不許可になってしまう可能性も十分に考えられます。

そこで当記事では、そんな短期ビザにおける戸籍謄本の取り扱いについて詳しく解説・説明していきます。

戸籍謄本は何を証明する書類なのか

親族・身分関係を証明します

短期滞在ビザ申請における戸籍謄本の注意点3つ

こちらが戸籍謄本の見本となります。パスポートの申請などで取得された方も多いと思いますが、戸籍謄本はあなたのお住まいの市役所・区役所で発行されます。

そして、戸籍謄本は先にも述べた通り、あなたの親族・身分関係を証明する書類となります。

あなたがいつ誰と誰の間で生まれ、いつ誰と結婚したのか、いつ離婚したのか、子どもは何人いるかなど、これひとつですべてが把握できます。つまり、今回の短期ビザの申請内容とあなたの身分状況が密接に関係している場合に提出するべき書類といえます。

具体的な事例に関しては後ほど説明しますので、まずはこのことをきちんと理解しておいてください。

住民票との違い
戸籍謄本は親族関係を証明するのに対し、住民票はその人の居住関係を証明するという点で異なります。

短期滞在ビザ申請における住民票の注意点4つ

2017.09.21

戸籍謄本と戸籍抄本の違い

全員分かひとり分か

役所で取得できる証明書には、戸籍謄本戸籍抄本の2種類があります。

戸籍謄本とは、戸籍に入っている全員分の事項が記載されているものになります。未婚の方であれば筆頭者(最初に記載される人)として父親か母親の身分事項等が掲載されます。

一方で、戸籍抄本とは戸籍に入っている個々人の事項が記載されたものになります。簡単にいうと、戸籍の中の一部の人のみを引っ張ってきて、それを証明したものです。

なお、地区町村によるコンピュータ化に伴い、戸籍謄本は戸籍全部事項証明書、戸籍抄本は戸籍個人事項証明書とも呼ばれます。

謄本と抄本の見分け方は?

短期滞在ビザ申請における戸籍謄本の注意点3つ

赤枠で囲った部分をご覧ください。このように、謄本である場合は原則右上に全部事項証明と記載されます。抄本の場合は個人事項証明と表記されます。

短期滞在ビザ申請における戸籍謄本の注意点3つ

また、一番下にも確認できる箇所があります。もうお分かりかと思いますが、抄本の場合はここに「これは、戸籍に記載されている個人事項を証明した書面である」と記載されます。自分が用意した資料がどっちなのか分からないときはこの2つをチェックすれば大丈夫です。

繰り返しますが、短期ビザの申請で求められるのは「戸籍謄本」です。抄本ではありませんので注意してください。

全部事項証明のものをください

と念のため窓口で伝えておきましょう。

戸籍謄本はどういったケースで必要になるのか

親族訪問

外国人配偶者の親族(親や兄弟姉妹など)を招待するケースで、日本人配偶者が身元保証人を担う場合は必要になります。具体的には、招へい人である外国人妻が専業主婦で、会社員である日本人夫が身元保証を行い、ふたりで妻の両親を観光目的で招待するケースなどが挙げられます。

その他にも、日本で仕事をしている永住者の方が、本国(故郷)で暮らす兄弟姉妹を観光目的で招待するケースもこれに該当します。

短期滞在ビザの「親族訪問」と「知人訪問」の違いがわかる2つの要点

2017.05.03

その国の大使館が個別に求めている

親族ではなく、知人・友人や恋人を招待する場合であっても戸籍謄本を求める国があります。その場合は現地の日本大使館・総領事館の案内をもとに確認しましょう。

具体的な国名を挙げると、中国やベトナムでは原則不要ですが、インドネシアの一部地域では恋人訪問であっても戸籍謄本を求められますので注意してください。

申請上、親族・身分関係を証明しなければならないとき

親族訪問や大使館の指定とは関係なく、個別に戸籍謄本の添付を検討します。

  • 書類上で親子または夫婦として登場しているが、他に当該身分関係を証明する資料等を添付していないとき
  • 書類上で元配偶者として登場しており、その事実を証明した方が審査で有利になるとき
などなど例を挙げるときりがありませんが、弊所では審査で有利になる(許可率がアップする)と判断すれば依頼者様に住民票などと併せて取得するよう案内しています。

逆に添付しない方が審査上有利になるケースも稀にありますので、判断の難しいところではありますが参考として紹介しておきます。

まとめ

  • 戸籍謄本(全部事項証明)を用意しましょう
  • 親族訪問では原則必要になります
  • 個別の状況や大使館の判断で必要になるケースもあります
戸籍謄本は知人友人・彼氏彼女の招待においても申請内容によっては有効な資料となり得ます。ご自身で書類準備・作成をされる場合は、事前に大使館・総領事館へ確認することも許可率を高める方法のひとつといえるでしょう。