短期滞在ビザ申請で年齢差のあるパートナーが行うべき3つの手順

短期滞在ビザ申請で年齢差のあるパートナーが行うべき3つの手順

海外で暮らす友人や恋人、親族、取引先を日本へ短期間(90日間以内で)招待するには、短期滞在ビザという査証を現地の大使館や総領事館へ申請しなければなりません。このビザは俗に観光ビザ短期ビザとも呼ばれます。

そして交際相手を招待するにあたって、年齢差があるというのは審査においてひとつの障壁となります。

ただ弊所では、配偶者ビザの申請でも同様ですが年齢差はネックになり得ないと考えています。勿論、ふたりの間に本当の愛があることは大前提です。

ではなぜ、大使館や総領事館(配偶者ビザの場合は入国管理局)への申請において一般的に年齢差がネックになるかというと、正しいことを正しい角度で審査官に伝えきれていないからです。

下世話な例になってしまいますが、テレビのワイドショーなどで、

  • 若い女優さんが会社経営者と婚約
  • スポーツ選手が幼馴染と婚約

これらのニュースを見たときのように、たとえ同じ期間交際を重ねていたとしても、はじめから疑った目で見られるのとフラットな目線で見られるのでは審査の結果が大きく異なってきます。前者のパターンで年齢が離れていればいるほど実際の申請では難易度が上がるのはお分かりいただけるかと思います。

中には色々隠したいことなどあるかもしれませんが、弊所ではすべての依頼者様の書類に真実をそのまま記載しています。あとあと依頼者様が自分の首を絞めることになるので嘘は記載しませんが、その代わりに過去のデータ各国の傾向記載すべきでない箇所の検討などを踏まえて許可の下りやすい文章構造やテクニックを駆使して最大限のサポートを行います。

そこで、この記事では年齢差のあるパートナーを日本へ招待する際に気を付けたい、

  1. 招へい理由書と招へい経緯書の取り扱い
  2. 身元保証人の保証力証明
  3. 関係性を証明できる資料の充実
この3つを重点的に解説し、許可率を上げるための基礎知識をお伝えしたいと思います。

1.招へい理由書と招へい経緯書の取り扱い

馴れ初めから現在までを詳細に記載する

あなたと交際相手の馴れ初め、いわばプライベートな情報を記載していくのが招へい理由書招へい経緯書です。なお、「招へい経緯を説明する別紙」のことを俗に「招へい経緯書」と呼びます。

また招へい経緯書という書類は、大使館や外務省の案内には明記されていません。あなたが独自で準備する書類になります。書式も自由です。

つまり、申請にあたって必須書類ではないが提出することを強くオススメする書類だと考えてください。

大使館や総領事館が提出は任意だと案内している一方で、実は申請において一番大切な資料がこの招へい経緯書であるという部分が、この短期ビザ申請のミソになります。あなたの本気度や交際相手との関係の深さをアピールできるのはこの経緯書のみになるからです。

招へい理由書に必要事項を記入したあと、(2)招へい経緯の欄に「別紙のとおり」と記載し、あなたが招待に至った経緯に特化した書類を別途作成してください。

書式は自由と書きましたが、最低限、

  • タイトル(招へい経緯書と記載)
  • 提出先の大使館または総領事館名
  • 作成者(あなた)の名前

この3つは冒頭に記載しておくべきでしょう。字数は2000字程度を目安にしてください。

基本は5W1Hです。いつ・どこで・誰が・何をしているときに(なぜ)・どうやって知り合ったかの記載から始めます。以降も基本的にはこの流れに沿って細かく事実を記載していくことになりますが、あなたの書類を審査するのも人間です。機械的に事実のみを記載しても審査官の心証を悪くするだけなので、すらすらと最後まで読めるような作成を心掛けてください。

短期滞在ビザ申請に必要な書類「招へい理由書」

2017.03.17

2.身元保証人の保証力証明

指定の資料で収入状況が証明できない場合は特に注意

身元保証人の保証力・収入状況を証明する資料として、外務省や大使館は、

  1. 課税所得証明書(市区町村役場発行)
  2. 確定申告書控の写し(税務署受理印のあるもの)
  3. 預金残高証明書

これらの書類を指定しています。原則、サラリーマンなどで給与収入を得ている方や会社役員は(1)、個人事業主は(2)の書類を準備することになります。

なお、(3)の預金残高証明書はご利用の金融機関から取得するものになりますが、申請に使用するかどうかは弊所では依頼者様個別に判断しています。

ただあくまでも、上記の書類(課税所得証明書や確定申告書)は1年間の総所得が記載されたものになるので、

  • 空白期間があって転職した
  • 海外赴任のため国内の収入が0円
  • サラリーマンから独立したばかり
  • 新卒で入社したばかり

などの事情があるとあなたの正確な収入額は反映されません。その場合は、別途現在の収入を証明できる資料を追加で提出することになります。例を挙げると直近の給与明細書などが該当します。

また、仮に給与明細書を提出したところで、

大使館・領事館
この書類は一体何の理由があって提出しているのだろう?

と判断されれば本末転倒なので、その資料を追加した理由の記載がある補足説明書を必ず作成します。これらはセットで提出するとお考えください。

補足説明書も招へい経緯書と同様に書式は自由ですが、

  • タイトル(○○に関する補足説明書と記載)
  • 提出先の大使館または総領事館名
  • 作成者(あなた)の名前

は最低限記載しておきましょう。

招へい人
そこまでしなければならないの?資料を見れば分かる気がするけど……

と思う方もいるかもしれませんが、ビザ申請というのは振り分けることを前提として導入された制度であることを理解していただければと思います。つまり、最初から不許可にするという意思が働いており、審査の結果この人には特別に許可を出すという手順を大使館側は踏みます。

3年以上継続して同じ企業で勤めている方はネックになりませんが、完全歩合制(フルコミッション)の報酬体系の方は収入の浮き沈みに注意してください。状況によっては補足説明書などが必要になるケースもあります。

3.関係性を証明できる資料の充実

短期ビザの申請は書類審査が原則になるため、通常であれば電話インタビューや面談などを行うことはありません。楽といえば楽ですが、裏を返せば審査官と対面する機会がないため、書類上のみでこれまでの関係やふたりの思い出などを正確に伝える必要があります。

また、文章で表現できる感情や気持ちは限られています。どれだけ、

招へい人
私たちは愛し合っています。だから絶対に日本へ来てもらいたいんです!

と主張しても、書くだけなら誰でも書けるのでたいして有効なアピールになりません。そこで、この関係性を証明できる資料を申請書類に併せて提出することで相乗効果を狙います。例えば、

招へい人
○月○日に○○へ観光に出かけました

だけではなく、

招へい人
○月○日に○○へ観光に出かけました。そしてその時の写真はこちらです

と証拠(この場合は写真)も一緒に提出できれば信憑性はぐっと上がります。

このように、招へい経緯書などに記述されている情報を補完するようなニュアンスで別途資料を添付することが短期ビザの申請で許可をもらうためのポイントになります。

また、写真の他にも、

  • SNSやチャットアプリの履歴
  • 送付したプレゼントの伝票控
  • 手紙のコピー

などたくさんの資料が考えられますので、あなたに合った関係証明資料を選択してください。なお追加する資料の枚数に制限はありませんので、自由に取捨選択を行い最適解を見つけてください。

また、ケースによっては別途補足説明書を作成するべき場合もございます。単に添付しただけでは意味が伝わりにくい資料の場合は、その都度概要を説明した説明書も準備してください。

まとめ

  • 招へい経緯書には馴れ初めから交際関係に至るまでを時系列に沿って記載
  • 身元保証人の収入状況は正確に証明できているかの確認
  • ふたりの関係を分かりやすい資料で補完

確かに、年齢差がある場合は同世代のカップルに比べて難易度は上がります。ただ恋愛に年齢は関係ありませんので、ありのままにおふたりが築き上げてきた絆や交流の過程を記載し、加えてそれを証明できるようなかたちで資料を整えることができれば、まず不許可になることはありません。

おふたりで一度話し合い、何年何月にどこへ行って何をしたか、またそのときにお互い何を感じたかをリストアップすることから始め、それにリンクする資料を準備したあと、書類の作成・準備に取り掛かってください。